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2019年1月31日付けの「Yahoo!ニュース」に
㈱Reviewのmacciが掲載されました

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(引用)活況!位置情報ビジネスサービス 「足で稼ぐ」細かい情報

スマホなどで近くの店を検索したり目的地までの経路を調べたりする機能は、GPSなどを使った位置情報を活用したもので『位置情報サービス』と呼ばれるものです。いま、この位置情報を使った地図サービスが注目を集めています。その特徴はとにかく情報が細かいこと。いったいどのように細かいのか、どうやって情報を収集しているのかを取材しました。

地図に出てくる「空き地」や「月極駐車場」

町の情報をマッチングするということから名づけられた「macci(マッチ)」。このサイトが提供する世界で最も細かいといわれるほどの情報とは。辻憲太郎解説委員が大阪中央区にある会社、Reviewを取材しました。
Q.(地図を見ると)ポイントがいくつかありますが、これを押すと?
「これを押すと…空き地・更地の情報ですね」(Review 藤本茂夫・代表取締役CEO)
Q.あとはどんな情報が?
「月極駐車場とか町の求人の貼紙、あと今、建っている最中の家の情報です」
マッチの画面には、地図上に「空き地」や「月極駐車場」「建設中の新築物件」、そして「求人情報」のある場所がマークされています。その1つをクリックすると…そこに実際に貼られている求人情報が写真で出てきます。 


お金になる理由は?

しかし、こういった情報が本当にお金になるのでしょうか?
「ほとんどのケースが、企業がこのデータベースをいろんなマーケティングに使っている。例えば(求人の)情報を見て、この辺りの時間給の相場がわかってきたり、
求人媒体を扱っている企業がうちにも(求人を)出してみませんかとアプローチする」(Review 藤本茂夫さん)
Q.月極駐車場を必要とする企業は?
「太陽光パネルの会社が『屋根付きのパネルを付けませんか』とかの提案をしたり、『監視カメラ付けませんか』とか『自動販売機設置しませんか』とか」
このほか、建築現場では建設計画を示す看板の画像がアップされています。これを元に電気やガス・インターネットの会社が営業をかけるために利用しているのだといいます。
Q.地図アプリなどでも見られるのでは?
「(地図アプリなどとは)差別化してまして、我々の情報は人でしか歩けない道も歩き回って網羅して撮影をしていく、さらに3か月ごとに更新していくんです」 


マッチを支えるアルバイト調査員 その仕事内容は

移り変わりの早い町の情報が3か月毎に更新され、さらには細い路地にある情報まで網羅するマッチ。
こうした他社にはないサービスを支えているのが、主婦やシニア層を中心としたアルバイトの調査員です。
大阪市北区で調査員を務める柴田真奈さんは2児の母。子育てに忙しく時間が取りにくい主婦でも働き易くするシステムが「マッチ」にはありました。
Q.業務始まる時にはどうする?
「アプリ開いて、家から近くのところで向こう(企業)の方が指示して下さって」(アルバイト調査員 柴田さん)
Q.(地図の)青いラインは?
「調査し終わったところ」
Q.街を塗りつぶしているような感覚ですね
「そうですね」
調査の仕事は、専用のアプリをダウンロードしたスマートフォンで行います。指定されたエリア内の道を全て通り、その中にある「空き地」「月極駐車場」「建設中の新築物件」「求人の貼紙」を撮影してアップしていきます。
Q.写真の撮り方は?
「まず正面から撮って、次はもっと引いて撮る感じですね。投稿ボタンを押して…」(柴田さん)
Q.所要は1~2分くらい?
「そうですね、本当にすぐです」
自宅を出発してアプリをONにした瞬間から時給が発生し、アプリをOFFにすれば仕事終了。給料はトータルの時間で計算されます。
「情報探しながらキョロキョロしながら、自転車を運転されています。自転車乗っているだけですから、周りの方はまさかアルバイト中と気づかないかもしれませんね」(辻解説委員)
その後も、月極駐車場や求人の貼紙を見つけていく柴田さん。いつまでに調査を終えて下さいという目安はありますが、基本的にノルマはなく1日1時間だけ働くことも可能です。
Q.頻繁に自転車の乗り降りがありますが、体力的には?
「大丈夫です」(柴田さん)
Q.写真撮影していて何か言われたことは?
「ジロジロ見られることはあるけど、人と関わらないので気楽に働くことができる」


こうやって調査員がアップした情報は、本社に送られていきます。
「画像はリアルタイムで会社に送られてきます。画像から吸い上げられる情報を画面上に入力していく。いま入力すると1分後には利用者の情報になっている」(Review 藤本茂夫さん)
Q.鮮度はバツグンですね
「魚の配送くらいのレベルです」



「企業に出会うことが大きく広がった」

「マッチ」は現在、東京と大阪のみで展開。約70社の顧客がサービスを利用しています。
そのうちの1つで人材紹介や派遣を行う東大阪市の会社・ENTでは、去年10月から利用を始めました。
「求人をメインで使用しています。インターネットの求人広告や紙媒体などどこでも(求人を)探せると思うが、
そこには載っていない情報が載っているのが大きな武器だと思う」(ENT 山口聡・関西統括営業部長)
介護施設への人材派遣をメインで行うこの会社では、「マッチ」の検索機能を使って介護施設の求人情報を調べて営業を行っています。
「今まで目をつけていない企業に出会うことが大きく広がった」(ENT 山口聡さん)
ゲームからビジネスにまで幅広く活用される位置情報サービス。その市場はまだまだ広がりそうです。


(1月30日放送 MBSテレビ「ちちんぷいぷい」内『辻憲の「コレだけ」ニュース』より)